大丈夫な日記

41で事実婚、42と43で出産、なんとかフルタイム勤務中。

「どこかにベストなやり方がある」

私の出た大学の法学部は、その業界?では

有名なところ(のはず)ですが、

面白かった授業は憲法でも民法でもなく、

 

法医学(死体の検視結果で死因がわかるって

いうアレです。怖い写真をたくさん見た)と、

一般教養の時に受講した

「健康スポーツ総論」という講座でした。

 

後者はもう教授の名前も覚えてないのですが、

ある時、彼は、子どもたちにスポーツを

教えた時の話をしてくれました。

 

漠然と教えるのでなく、

その子が何を分かってないのかを押さえて、

かつ、どう伝えたら一番いいかを考えて

レクチャーをすると、

それまで例えば早く走れなかった、

泳げなかった子が

突然できるようになったりすると。

 

「皆さんも人生のどこかで

誰かに何かを教えることがあれば、

必ずどこかにベストなやり方がある。

そのベストな方法を探す努力をしないで

ただやろうとするのは

時間のムダです。

お互い不幸になります。

まずは焦らず、ベストなやり方を

探してください」

先生はそうおっしゃいました。

 

私はその言葉をノートに書き留めました。

それだけをしっかり覚えています。

 

以来、誰かに何かを教える時に限らず、

仕事をする時も、

家事をする時も、

困った時も、

まずはベストなやり方を考えることが

習慣になりました。

 

どうしたら効率的か。

どうしたら一番いいのか。

どうしたらこの状況から抜け出せるか。

 

四半世紀が経って、

先生の顔すら出てこない私ですが

(すみませぬ先生)、

こうしてその時の教えは役に立ち、

私を時には支えてくれています。

 

先生、ありがとう。

赤子にもそのうち、

この言葉を伝えたいと思いますが、

ミルクを飲んで爆睡しています。

‥ありゃ、まだまだ先のようです。