と、思い出しました。
先日のテレビで、８段（最高段位です）を
目指す女性剣士のドキュメントを観た時の
ことです。
剣道、面白いなあー。
そう初めて思ったのは大学生の頃。
一般教養の体育の授業で、
剣道を取ったのがきっかけでした。
とはいえ、剣道はド素人の私。
私の母校は、同じ競技を通年で学ぶので、
卓球の抽選に落ちてしまった私は
なぜか剣道を１年間やることになったのです。
周りを見れば、ド素人はほんのわずかで、
剣道部出身はじめ、
ほとんどは経験者ばかり。
ありゃ、ずいぶん
畑違いな所に来てしまったなあと
最初は青くなりました。
手ぬぐいの付け方、防具の付け方から
始まって、
竹刀の握り方、振り方、
初心者には
いろいろと覚えることがありました。
（おかげで、今も防具を自分で付けて
早素振り（はやすぶり。基本の稽古です）
くらいはできそうです）
上手い人に打たれても痛くないとか
（下手っぴに打たれると痛いのです）、
竹刀を握る時は、小指が肝心、とか
毎回いろんな学びと発見がありました。
もう断片的にしか覚えていませんが、
さすが剣道、道の付くものは違うなあーと
その奥深さにびっくりしました。
指導してくれた先生は、なんと７段で
（私はその凄さに気づきませんでしたが、
経験者の皆さんは、
７段の先生に教われるなんて、と
口々に言っていました）
警視庁の現役の６段と
８段のお爺ちゃん（と見えました）の
試合の映像を見せてくれ、
こんな話をしてくれました。
ほら、６段の彼は全然、
８段に斬り込めないでしょ？
（確かに最初の一太刀が出ないのです）
これはね、もうどこから斬り込んでも
絶対に先に斬られるって分かってるから
６段は動けないんだよね。
そしてこうも言いました。
世の中には多くのスポーツがあるけれど
年齢を重ねるほど上手くなるのは
剣道だけ。
普通はもっと若い頃にピークが来て
あとは落ちる一方だから。
その言葉と、画像が相まって、
もう四半世紀も前にそう聞いたことを
昨日のように覚えています。
剣道、すげー。
確かに、冒頭の、８段を目指す女性剣士は
60代のおばさまでした。
90代で試験を受けに来たおじさまも。
番組で８段に合格していた中には
70代の方も混じっておりました。
一生やれて、うまくなり続けられる剣道。
そうそう、
姿勢をよくするためにバレエを習う子は
けっこう多いけれど、
意外と剣道もおススメです。
経験者のみんな、姿勢がいいです。
そんなわけで、
剣道も面白い、という話でした。
先生、元気かなあ。
