大丈夫な日記

41で事実婚、42と43で出産、なんとかフルタイム勤務中。

ここにも神さまがいる

行きつけのスタンドへ、給油に。

見たことのないお兄さんがいるなあ〜と

思ったら、

名札に研修中の文字。

新入りさんのようです。

 

彼の接客はとっても丁寧で、

何ともいい感じでした。

あちこちで新人さんを見てきましたが、

必ずしも新人さんだから丁寧なのではなく、

これは彼の人柄からにじみ出るもので

きっと何年経っても変わらないんだろうなあ、

そんな感じ。

 

深々と頭を下げて見送ってくれた彼を

クルマのミラー越しに見て

なんともすがすがしい気持ちになりました。

そして、久しぶりに思いました。

ここにも神さまがいるなあ、と。

 

世間にはいろんな仕事があります。

たとえ一見、マニュアルがきびしくて

裁量の余地がない、画一的な仕事でも、

あるいは単調そうな仕事でも、

自分だけの味を仕事で出している人に

たまに出会います。

 

以前、朝の通勤路にあった大手コンビニで

働いていたおばさまもその一人でした。

50代くらいかなあ。

 

私、密かにその人を

コンビニに神さまがいるようだなと

思っておりました。

 

おばさまは朝、お客の一人ひとりに

ちょこっと声をかけるのです。

いつもありがとう、とか、

元気で行ってきてね、とか。

おはよう、とか。

逆におばちゃんに声をかけるお客さんも。

なんだか楽しそうです。

 

私がうっかりお釣りを受け取り損ね、

小銭を手から滑らせた時も

おばさまはすぐ拾ってくれて、

ごめんね、おばちゃんあわてもんだから、と

言って、私の手にお釣りをもういちど握らせ、

今日は寒いから気をつけてー、と

ニッコリ笑ってくれました。

 

その時、思ったのです。

コンビニの店員さんって、誰がやっても同じと

思われがちかも知れないけれど、

絶対そんなことはないと。

 

どんなに混んでもおばちゃんの前に

毎日、行列をなすサラリーマンや私たちは

間違いなく、おばちゃんのファンでした。

おばちゃんとちょっと話すのは

毎日の楽しみでした。

 

仕事って、ひょっとしたら

やり方次第、考え方次第で

ぜんぜん違うものになるかも、と

心から思ったのはその時です。

 

そして、どうせ同じ仕事なら

あのおばちゃんのように 

会えて、ちょこっと会話して、

あー今日もなんだか幸せ!と

思い、思われるような仕事を

したほうがいいなあとも

考えるようになりました。

 

事情は分かりませんが

おばちゃんはそれからしばらくして

コンビニを辞めてしまい

本当に残念な気がしたものです。

たぶんあのコンビニ、相当売り上げが

落ちたのではなかろうか‥

 

私も仕事に復帰する時は

神さま‥とまではいかなくても

(相手が)私だからこそありがたいと

言われるような仕事を

したいなあ、と、

そんな気持ちを久しぶりに

思い出させてくれた

今日の給油スタンドでした。