大丈夫な日記

41で事実婚、42と43で出産、なんとかフルタイム勤務中。

人に施す(ほどこす)ということ

赤子、ごはんタイムに時々、

食べているものを私にくれようとします。

かじりかけのニンジンとか‥σ^_^;

一口もらうと、それはそれは嬉しそうにして

また自分のぶんを食べ始めます。

 

実家のとなり集落には、小さな寺があり

ご年配の尼さんがひとり住み、

皆にあんじょさん(尼女さん?)と

呼ばれ、親しまれていました。

 

我が家でも家ぐるみで

仲良くしていただいており、

私や弟は、

よくお菓子をもらったりもしました。  

 

そのあんじょさんから聞いた話。

なんでも、あんじょさんは

しょっちゅう懸賞のたぐいに当たるのだそう。

商店街の福引きなどでも

よく一等を引き当てていたそう。

 

なんでですかねー?と訊いたところ、

人に施す(ほどこす)からじゃないかねえ?と

あんじょさんは笑っておられました。

立場上、いただきものも多いそうですが、

最低限必要なもの以外は

喜んでくれそうな人にそっとあげるそう。

 

施す、って、目上の人が目下の人に‥って

イメージがありますが、

仏教ではそういう意味ではないとも

おっしゃっていました。

上下関係なく、

余力をちょっと他人に差し出す

そんなイメージだとか。 

 

うちの祖母とも仲の良かったあんじょさんは

数年前に亡くなられ、

もう会うことはできないのですが、

赤子を見ていて、ふっと

その話を思い出しました。

 

願わくば赤子も

モノやチカラは独り占め、じゃなくて

他人さまに施しのできる人に

なってほしいなあ〜。

 

もちろん私も、そうありたいと思います。

育休中、なかなかままなりませんが、

それでも自分の子と家族のためだけ、でなく

他人さまに何かを、

そう思います。