大丈夫な日記

41で事実婚、42と43で出産、なんとかフルタイム勤務中。

さようならフジ子さん

朝、クルマのラジオで、

敬愛するピアニストの

フジ子・ヘミングさんが

亡くなられたことを知りました。

 

ふだん見ないX(もとツイッター)を

ちらっと見たところ、

お悔やみの言葉があふれていました。

みんな、フジ子さんの音楽に

救われたんだろうなあ。

そして私もそのひとりです。

 

「ふだんピアノなんか聞きもしない人が、

音楽じゃなくて、彼女の物語性だけで、

彼女に群がっている」という趣旨の表現で、

有名なピアニストがフジ子さんを

こき下ろしたことがありますが、

 

「だからあなたは二流なんだよ」と

ふだん温厚?な私、思いました。

その有名ピアニストの硬い音と、

フジ子さんの生き物のように鮮やかな音、

まるで違います。

同じ楽器とは思えないほど。

自分でその差は分からないのかなあ。

 

(ピアノもメーカーや年式によって

相当音は違いますが、

まあそれを割り引いても余りある差です。

そういえば、私の恩師はよく、

「ヴァイオリニストは楽器をどこへでも

持っていけるけど、

ピアニストはそこにあるピアノを弾くんだから、

どんなピアノでも弾けなきゃダメ」と

言っていました)

 

素晴らしい録音と、絵(これまた素晴らしい

才能です)と、素敵な演奏会の記憶を残して、

フジ子さんは旅立っていかれました。

(演奏会は三度ほど行きました。

シアワセでした‥)

 

向こうの世界でもピアノが弾けてるといいなあ。

御冥福を心からお祈りします。

 

そして、私のピアノは趣味でしかないけど、

少しでも、いい演奏ができるように、

少しずつ精進したいと

思っています。