大丈夫な日記

41で事実婚、42と43で出産、なんとかフルタイム勤務中。

仕事では感情と行いを分けるということ

先日、友人の仕事の悩みをきいて、

ふと思い出したことがあります。

 

もう10年近く前ですが、

私の所属で、とある大きなプロジェクトが

動いていました。

 

残り三年ほどとなって、

それを取り仕切っていた男性の同僚が

人事異動となり

(ポカをやったわけではなく

正当な理由あっての異動です)、

新しく来る男性に当然ながら

業務引き継ぎの指示が出ました。

 

が、その同僚、

次に来る者を個人的に知っていて、

一緒に遊ぶこともあったようですが、

同時に、

その仕事ぶりに関してあまりよくない噂も

耳にしていたようです。

 

私とその同僚は

特に仲良しだったわけでも

なんでもありませんでしたが

(むしろ仕事以外の話は

ほとんどしない程度の仲でした。

あんまり向こうも心良く思ってなかった

気がします)、

 

異動が近くなってきて、彼は私を呼んで、

この仕事をやってくれと言いました。

次に来る人はどうしても不安だから

任せたくない。

できるでしょ?

よろしくね。

 

結果的に、私はそれを引き受け、

彼は上司を説得して、

私に引き継ぎをして去っていきました。

 

かなり大変な仕事で、

心身ともにズタボロになった時期も

ありましたが、

我ながらなかなかよく働いて、

それなりの結果は残せました。

会社員生活を終える時に、

印象深い仕事は?ときかれたら、

間違いなくその仕事も出てきそうです。

 

そして、思うのです。

あの時、同僚が私に対しての

好悪の感情を優先してたら、

私にその仕事は降ってこなかっただろうと。

そしておそらく、

次に来た人がその仕事をしても

私ほどの結果は残さなかっただろうと。

(のちに一緒に働いてみて

彼のスーダラぶりに呆れること多々でした)

おそらく同僚は、好悪の感情を伏せて、

自分が好きだった仕事のあとを

引き継いで成果を出してくれるのは

私だ、とジャッジしてくれたのだろうなと。

 

ありがたいなあ、と思います。

自分も同じ立場なら

そういうことができるのかな?とも

思います。

 

仕事で、ふっと感情が優先しそうになる時、

そんなことを思い出します。

ビジネスライクって、悪い意味にも

使いますが、

感情を抑えて、これは仕事なんだから、と

いい意味もある気がします。