大丈夫な日記

41で事実婚、42と43で出産、なんとかフルタイム勤務中。

さよなら、T先生

先日、仕事でぐうぜん、

中学時代の恩師、T先生が

数年前に亡くなられていたことを知りました。

まだ50歳くらいでした。

 

ちょうど私が中学だったとき、

地元の大学の教育学部を出て

新卒で入ってきたのがT先生、

あとひとり、O先生。

 

ふたりともそこそこのイケメン?で、

教科こそ違えど、歳は同じ、そして

お互い担任のクラスも持っていましたが、

しばらくすると、人気にぐっと差が出ました。

T先生はいろんな生徒に慕われていましたが、

O先生の人気はドン底。

あれ、なんでこんなに違うのかなぁ。

 

ちょいと観察?したところ、

T先生はいつも生徒目線。

上から物を言わず、仲間みたいな感じ。

性格も穏やかです。

かたや、O先生は

生徒を抑えて、コントロールしようとしている。

その違いなんだなあ、

O先生気づかないのかなあ、と

生意気にも当時思いました。

(ちなみにT先生、担任ではなかったのですが

国語を教わりました。

片道1時間以上もかけて通勤して、

野球部の顧問もされていました。

大変だったんだろうなあと

いまさら思います)

 

 

それから約30年。

T先生は若くして亡くなられ

(ちなみに最後、特別支援学校の講師になり

そこから休職していたようです。

何があったのか‥)、

かたや、

O先生は今年、小学校の校長になっていました。

 

老病死苦は人徳(人格)とは

無関係といいますが、

本当にそれを痛感しました。

出世もそうだろうなぁ。

 

昨日、そんなことを思いながら

実家の草刈りをしていたところ、

フッと、ひとつ思い出したことがありました。

 

高校時代、私は週イチで

中学生に個人家庭教師をしたことがあります。

その時の教え子が、T先生のクラスでした。

教え子はT先生が大好きで

(ほかにも大勢ファンがいました)、

卒業式のとき、こんなテープを

先生がみんなにくれたと

聞かせてくれたことがありました。

みんなの合唱がバックに入っていて、

あとは一人ひとり、名前やら将来の夢やら

いろんなことを発表してるテープ。

(当時はまだカセットテープがありました)

激務の間にT先生、

45人分これをダビングしたのですね。

 

T先生の笑顔が浮かんできます。

今日たまたま、仕事でT先生の故郷に行きます。

冥福を祈ってきます。